内容
中国で三部作2100万部以上を突破
アジア&翻訳もの初のヒューゴー賞受賞
現代中国最大の衝撃作、ついに日本上陸
物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。
数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?
本書に始まる《三体》三部作は、本国版が合計2100万部、英訳版が100万部以上の売上を記録。翻訳書として、またアジア圏の作品として初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた、現代中国最大のヒット作。
作者
1968年、山西省陽泉生まれ。発電所でエンジニアとして働くかたわら、SF短篇を執筆。『三体』が、2006年から中国のSF雑誌《科幻世界》に連載され、2008年に単行本として刊行されると、人気が爆発。中国全土のみならず世界的にも評価され、2015年、翻訳書として、またアジア人作家として初めてSF最大の賞であるヒューゴー賞を受賞。今もっとも注目すべき作家のひとりである。
目录
三体
丛书序：写在“基石”之前（姚海军）
1．科学边界
2．台球
3．射手和农场主
4．三体、周文王、长夜
5．叶文洁
6．宇宙闪烁之一
7．疯狂年代
8．寂静的春天
9．红岸之一
10．宇宙闪烁之二
11．大史
12．三体、墨子、烈焰
13．红岸之二
14．红岸之三
15．红岸之四
16．三体、哥白尼、宇宙橄榄球、三日凌空
17．三体问题
18．三体、牛顿、冯·诺伊曼、秦始皇、三日连珠
19．聚会
20．三体、爱因斯坦、单摆、大撕裂
21．三体、远征
22．地球叛军
23．红岸之五
24．红岸之六
25．叛乱
26．雷志成、杨卫宁之死
27．无人忏悔
28．伊文斯
29．第二红岸基地
30．地球三体运动
31．两个质子
32．古筝行动
33．监听员
34．智子
35．虫子
尾声·遗址
后记
黑暗森林
死神永生